事故死した友人の不思議で怖い声
投稿者:小籠包 (4)
私が高校1年の頃の話です。
私の地元はかなり田舎で高校に通学にする生徒は、ほとんどが原付免許を夏休みに取得して、バイク通学をするようになっていました。
通学のための原付免許とはいえ、取得はやはりうれしく、原付を持って自分の移動範囲が格段に増えることで、当時は私の周りの人間がみんな一様にテンションが上がっていました。
そんな時に私の中学の同級生だった友人が原付事故で事故死してしまいました。
原因は山道を急スピードで下っている際に、道路の放り出されて頭を打って即死とのことでした。私もその山道は知っていましたが、「ここでそんなスピードを出すことは危険しかない」と思うような場所でした。
高校は別々で特段仲が良いわけではなかったのですが、中学の同級生で集まりお葬式に参加させて頂きました。
その数か月後、私は事故現場を原付で通りました。事故現場ということで、原付を止めて手を合わせて心の中で冥福を祈りました。
すると、いきなり風が強く吹き出しました。
私は少しゾクッとして、早くここから移動したいと思いました。
するとどこからか「ありがとう」「うれしいよ」「また来てくれ」といった声が聞こえてきました。
私の恐怖や風に揺れる木の音を勘違いしたのかもしれませんが、私はあまりの恐ろしさにバイクに飛び乗りました。
しかし、原付エンジンをかけようとしても全くかからなくなりました。さっきまで問題なくエンジンがかかっていたのにも関わらずです。
私は原付を手で押しながら、山道から一般道まで走りました。
一般道に出たことで車や人通りを見て私は落ち着きを取り戻しました。
少ししてエンジンをかけると何の問題もなくエンジンはかかりました。
ホッとして自宅に帰り、就寝しようとすると、「今度はいつ?」「寂しいよ」といった声が再び聞こえてきました。
私は心の中で「もういけないよ、ゴメン」というとそれからは声のようなものは聞こえなくなりました。
本当の声だったのか、恐怖による幻聴だったのかは今となっては不明ですが、あの時のことを思い出すと今でもゾクッとします。
断って正解でしたね。
自分が死んだということは分かっていたようですね。
素直な人で良かったですね。
私も内容は違いますが、私も似た事が有りました。