私の旦那は「見える人」

どのようにするの？と聞いたこともあります。
彼はまず、その語りかけでは敬語で丁寧な言葉を使って話すそうです。
相手が霊だからと言って「出て行け！」など乱暴な言葉を使っては行けないようです。人と対話をしているようにしている、と言います。

向こうは人としてこの世に居ることがほとんどのようで、人として対話をすることが分かってもらえることが多い、とのことでした。
私はどちらかというとドラマや漫画の影響で「でていけ〜お前のいるところでは無い」など言った方がいいと思って居ましたがそれは全くの正反対のようでした。
この話にはビックリしましたし、すんなりと理解をすることができました。

たまに彼が物凄く暗い表情をしている時もありました。

それは「どうしても離れてくれない強いものがついてきている」と。その時は２・３日、黙り暗い表情でした。
普通の会話もできないほど、キツかったそうです。
話しかけても耳に入らない、考えることができなくて、でもこのままでは行けないと思って必死に問いかけた、と話して居ました。

私はその時はどうすることもできず手を握ったりすることしか出来ませんでした。
ツラそうな彼のあの時の表情は見たくなかったです。これからもこんな時が来たらどうしよう、と思い不安にもなりました。
風邪や体調不良ならまだしも、普通の人では手が届かないところの悩みなので、力になれないことがとても悔しかったです。

私は旅行へいくことが趣味で、月に１度泊まりで出かけたりしていました。

九州は全域、山口や広島なんかもコロナ禍になる前には行っていました。
なかでも沖縄に行った時は沖縄の土地に対して怖がっていました。
沖縄はウェディングフォト撮影・新婚旅行として行ったのですが、ホテルの予約も市内にし、結局２泊３日市内や中心街以外はあまり行かなかったです。

話が前後しますがそんな彼とは無事に入籍して、今は子供が１人います。
同棲をしていたアパートから一軒家の戸建てを探していた時も良い土地探しから間取りなども彼と相談しながら、結局は注文住宅のマイホームを建てました。
これからも彼とは何かあればお互いに協力しあって、乗り越えていきたいと思っています。

ここまで書いてみたのですが、怖い話ではないかもしれませんね。
でも当事者の私には身近に霊を感じてしまう怖い体験でした。