隣人トラブルの奇妙な原因
投稿者:ぴ (414)
私は一人で都会で生活することに憧れて、一人暮らしをしたことがあります。その時に隣人トラブルに遭遇したのです。その時のことを投稿したいと思います。
私は2階建てのアパートの2階の端に住んでいました。こじんまりとした部屋でしたが、都会暮らしをするには十分の広さだし、月々の料金もそれほど高くなく、居心地のいいアパートだと思っていました。しかし、そう思っていたのは最初のほうだけでした。住み始めて2週間くらいした頃に、私を悩ます騒音が始まったのです。
一番最初に騒音を体験したのは、朝起きたてに私がテレビをつけて出かける準備をしていたときでした。隣の部屋から「ドン」と大きい音がしたんです。最初は何かが倒れた音かと思って、ドキッとはしましたが、スルーできました。
そしたらその日の夜に丁度寝室で眠ろうとした頃に隣の部屋から爆音で音楽が流れてきたんです。隣には私より若い学生くらいの男の子が住んでいたので、迷惑だなと思いつつも慣れない仕事で疲れていた私は気づいたらぐっすり眠っていました。
それから朝晩とまるで、私の寝起きを狙ったかのように隣の部屋から騒音がするんですよね。正直嫌がらせかと思いました。あまりにそれが何日も何日も続くので、基本的にずぼらでおおらかなタイプの私も頭に来てしまって、隣人に「騒音をやめてほしい」という手紙を書きました。直接言うことも考えたけど、結局あまり大ごとにしたくなかったので、手紙で済ましたのです。
それからが酷かったです。騒音は止むどころか酷くなっていって、気づけば寝不足で仕事に支障がでるくらいになりました。そこで私はやっとアパートの大家さんに相談することにしたのです。話をしていくと不思議なことがありました。大家さんの顔色がだんだん青じろく明らかに様子がおかしくなったからです。
最初は私があまりに怒っていたので、それで顔色を悪くしているのかと思いました。しかし、それにしては顔がこわばってどちらかというと恐怖を感じるような顔つきになっていました。そして私に「隣に住んでいる人はもう1週間ほど前に引っ越した」ということを話したのです。私は最初が理解できませんでした。前日の前々日も同じ騒音で悩んでいたので、隣に人がいないと言われても「はあ?」と思ってしまったのです。
さらに聞いてみたら、隣人の人も騒音トラブルで悩んで引っ越ししたんだそうです。そう私の部屋からの騒音に耐えかねたという話でした。最初意味が分からなかったです。だって自分が騒音なんて立てた覚えがないんですから。大家さんにどういうことか聞いてみたら、実は私の部屋とその隣の部屋で昔騒音トラブルが起こったことを話してくれました。その後当事者は自殺してしまったらしく、隣の家は事故物件だったのです。
その日の夜はなぜかすごく静かでした。いつものような隣人からの騒音は一切なく、虫の声一つないあまりに静かな夜で、私はそれにもまた怖くなりました。翌日すぐに物件探しをして、別の家に引っ越しました。隣人トラブルってよくあることですが、このような事故物件トラブルに遭遇したことは初めてです。振り返ってみると隣人さんが私を見る目は冷たかった気がします。もしかして私が騒音を立てていると思っていたのでしょうか。
引っ越し後、それ以降は騒音被害も一切なく快適に過ごせました。けれどたまにぶるぶる震えて私の話を聞いていた大家さんを思い出し、あのような恐怖の体験に一生付き合っていかなくてはいけない大家さんが可哀そうだなと不憫に思いました。
入居前に告知なかったのかな?
(隣の人は)