無機質な家でお留守番してたのは誰・・・?
投稿者:ぴ (414)
私は一度不思議な体験をしたことがあります。
私は小学生の頃によく遊んでいたお友達がいたのですが、名前をまゆこちゃんといいました。
そのまゆこちゃんとはよく放課後に遊ぶ仲で、しょっちゅう2人で遊んでいました。
その日もいつものごとく、放課後に一度家に帰って荷物を降ろしてからまゆこちゃんの家に遊びに行きました。
しかし、その日はなかなか家から出てきてくれません。おかしいなぁ?と思って、でも遊びたかったのでしばらく待っていたら、突然インターホンごしに無機質な声が聞こえてきたのです。それは「今日はお留守番しているから遊べないの」というまゆこちゃんの声でした。
私は不思議でした。だって留守番をしていても家で遊べるんじゃないかと思ったからです。
「じゃあまゆこちゃん家に入れてよ!」と私は言いました。お留守番しているんだったらここで遊べばいいと私は説得しました。
数分間は断られたんですけど、あまりにしつこい私に折れたんでしょうね。まゆこちゃんは無言で「いいよ」と扉を開けてくれたんです。
しかし、ロックを開けてくれたのに玄関には誰もいませんでした。まゆこちゃんの姿が見えないんです。
私は「まゆこちゃん」と一度呼びました。でも返事はなくて、いつもよりなんとなく無機質で寂しい感じの家にだんだん怖くなってきました。第六感というのでしょうか。私はここに入ってはいけない気がして、「やっぱり帰る」と言って、まゆこちゃん家を後にしたんです。
翌日、学校でおそるおそるまゆこちゃんに話しかけて、「昨日はごめんね」と謝りました。
あんなにしつこく言っておいて突然帰ってしまったので、怒っているかなと心配になったからです。
そしたらまゆこちゃんは驚くべきことに、「え?なにが」と言いました。そして昨日家を訪ねたことを話したら、別の友達の家にいていなかったよと不思議な顔をして答えたのです。
ぞくりとしました。確かに昨日のまゆこちゃんは様子がおかしかった。
じゃあ、私が訪ねたあの家は誰の家で、お留守番していたのは誰だったのか…今考えてもホラーです。
もしあの家に入ってしまっていたらどうなっていたのか。もしかしたら今私はここにいないかもしれないと思うと少々ゾッとします。
別世界? マヨイガの親戚みたいなものだと思うけど、それとは異なり、悪いものだと思いました。自分の第六感を信じてよかったですね