死後に付き添ってくれた祖父
投稿者:こより (3)
これは、亡くなった祖父のお話です。
私は幼少期から、おじいちゃん子で、亡くなった祖父の事が大好きでした。
そんな祖父が他界してしまった時は、今までの感謝と寂しさで涙が止まりませんでした。
昨年のお盆に、実家に帰省し、祖父にお線香をあげたあと、その晩は久しぶりに帰った自分の部屋で眠りました。
これまで祖父が夢に出てきた事は何回もありましたが、夢の中の祖父は一言も話した事がありませんでしたし、家は数年前に実家の建て替えをしています。
しかし、祖父は新築を待たずしてこの世を去ってしまった為、夢に出てくる時は昔の祖父がいた部屋なんて事も多く、目覚めた時に懐かしさを感じた事もあります。
夢って支離滅裂だったり、なんでそんな状況なんだ?と、おかしな展開になったりする事もありますよね。
眠りについた頃、あ、祖父が会いにきてくれたんだと何となく思いました。
祖父は、体が不自由でした。
自粛生活を一人で過ごして、ストレスが溜まっていた事もあり、おじいちゃんも、体が不自由だったから一人で何年も家からあまり出られなくて辛かったでしょう?と、祖父に語りかけました。
おそらく夢なのだと自分でも、なんとなく気が付いていました。
今は、自由に空を動き回ったりしているの?と続けて聞きました。
すると祖父から返ってきた言葉が、「おばあちゃんが大変な手術をしただろう?あれで疲れて今は石畳に座ってる」と、シーって秘密を話す時の動作をしながら返してくれた言葉に涙が止まりませんでした。
そうです、祖母がその時、高齢であるにも関わらず本当に大変な手術をしていたのです。
祖父は祖母に付き添ったのかと思わせるような発言でした。
シーっという動作は、生前、祖父が私によくしていた動作でした。
お駄賃をこっそりくれた時など、祖父は本当に優しくて、私のお財布の中にこっそりお金を入れておいてくれるような祖父でした。
私がお金入れてくれたのって、おじいちゃんでしょ?と聞くと、よくシーっと人差し指を立てて、にこにこ笑っているような祖父を思い出しました。
それから、不思議な事に大変な手術をしたのに、祖母が手術前より元気に回復し、今でもかなりの高齢で健在です。
お医者様も家族もかなり驚いています。
本当に祖父が付き添ってくれたのではないかと今でも不思議です。
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