トウビョウ憑き
投稿者:naothai (4)
長編
2021/08/07
03:05
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中学を卒業したら父が町で借りているアパートから高校へ通う予定だったのだ。
私もほとんど部屋にこもりきりで勉強をする日々が続いていた
春も終わりいよいよ本格的に受験シーズンが始まったのだ
その頃になると祖母はブツブツ独り言を言っていることが多くなり
平常時でいることの方が少なくなっていた
そんな矢先
父が家に久しぶりに帰ってきた時だった
「うわっ臭い!なんだこの臭いは!」
と父が大騒ぎした
母も私も家にいて臭いと感じたこともなかったので
「え?何が?」
って感じだった
父は家中歩きまわって
「ここからだよここから!!」
トウビョウ様がいる床下を指差して言った
「そういえば随分開けてなかったわ!お供え物とり忘れちゃったのかしら」
と母がいい床下の扉を開けた
「くっさ!」
それは離れていた私にもはっきりわかるような異臭だった
三角コーナーの生臭い臭いを何倍にもしたような強烈な臭いだった。
「瓶が割れてる…..]
父が言った
私も慌てて床下を覗き込むと
瓶がバラバラに割れていて破片の上にドロドロの液状のものが広がっていた
どうやら臭いはそこから発せられているようだった。
「まずい、まずいぞ」
父が言い
父と母と私の三人で瓶を片付け祖母には内緒にして父が新しい瓶を買ってくることになった。
その翌日のことだった。
この話は怖かったですか?
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このようなことがあるんですね
怖い〜
アイデア、世界観、実話という点において、日本らしい怖さがあって素晴らしい
富を享受できる代償があまりに大きいですね。自分なら謹んでお引き取り願いたいです。あ、「憑き」だからこっちには是非の権利ないのかな。それなら嫌だなあ
初めまして、私の祖母の村(今は合併して町になっていますが)トウビョウギツネという憑き物はあると聞いた事があります。
類としては同じなのでしょうね、少し懐かしく感じました。
初めまして、一年越しにコメント失礼します。
私の田舎の父の家系が似たような感じで、
私自身も嫌いな人が何故か不登校になったり成績が下がったり、
ギリギリで知らないうちに事故を回避していたりといつも見えない何かに助けられています。
ただし私はは何かを祀っているのかがよく分からず、
幼少期に祖父に聞いたところ、
「井戸アミ様(多分こんな感じだった)があっべさ。」とだけではぐらかされました。
確かに家の裏に古めかしい塞がれた井戸は有りますが、いまだに怖くて覗けた事がないです、、。
親近感が持てたのでコメントさせていただきました。
長文失礼いたしました。
おばあちゃん優しい
いじめに遭っても頑張った貴女は偉い!
私も元いじめられっ子でしたが、今はかなり金持ちのシングルマザーで、凶暴な猫としっかり者の可愛い娘と、かなり楽しく暮らしています。
怖いかというとそうでもないけど、すごく面白い話だった。お婆ちゃんが蛇と夢に出てくるまでは、主人公は感情(生気?)を吸い取られて無気力になって人生の階段を転げ落ちるように仕向けられてたのかな?
どちらの地域の方でしょうか。
私の家の隣がまさしくとうびょうの家と言われてて実際私の祖母は取り憑かれて病気がちでした。
若い頃(明治生まれ)には珍しく背も160位あったらしく多分今で言うスタイルも良く美人だったのだと思います。(父も今で言う映画スターのようでしたから)時々夜遅く突然起き上がって声も変わり外へフラフラと歩いて出る事があったと母も言ってました。
何度も死にそうなくらい具合が悪くなり、近所の人が(今で言う除霊?)また、とうびょうが来てるとか悪さしてるとかの話があったりしてました。
今そこの家は、皆家を出て帰って来ません。家の裏には祠があり、そこにとうびょうは祀り込んであると、聞いてますが果たしてどうなっているのかわかりません。でも実際にいろいろとそれに纏わる話は確かにあるんだなと思ってます。
コメント読みました!私も見えない何かに守られているのはあります!
嫌だと思った人が寄り付かなくなったり、強く念ずるとそれが叶います。小さなことですが。
逆に怖いくらいです。
でもそんな家系でもないと思います。
この話の主人公に着いてるのがとうびょう様なら俺に着いてるのは破壊神だ、、、、
わざとじゃないのに使っていると物が壊れてしまう、、、、、、悲しい
ラストがスカッとしました。もう少し表現力磨いたら、小説書けるのでは?
ご家族が次々と亡くなられた事には驚きました。この様な白蛇様やとうびょう様の話は、何となく聞いた事がありました。祖母様が信仰していたからこそ、ご本人の将来が開けたのでしょうね。私もご先祖供養を見直したいと思いました。
最初から蔑ろにしなければ•••
家神としての動物霊である「オサキ狐」「管狐」「犬神」などの「憑きもの筋」の家系に生まれた人側のお話ですね。創作かもしれませんが大変興味深いエピソードでした。江戸時代以降に裕福になった家系に見られる風習のようで、地域社会における「憑きもの筋」の家は羨望や嫉妬、畏怖や恐怖、婚姻などでの差別など根の深い問題も抱えていたようです。民俗学的には『日本の憑きもの』という本や谷川健一『魔の系譜』小松和彦の『憑霊信仰論』などに詳しく載ってます。
鯉のように口をパクパク、情景が目に浮かぶ!思わず笑っちゃいました。
これは、実話ですか?ゾクゾクして涼しくなりました。
母を呪い殺せるくせに、婆ちゃんがいわば命を投げ出して取りなしてくれた後も、エロおじや、おば、学校でのイジメ犯人を呪い殺してくれないんだ
まったくありがたくない憑き物だな、トウビョウってのは
婆ちゃんも「味方」のくせに、孫娘が夜の仕事をしなきゃならない状況を放っておくとは、たいしたことのない……。
感情をなくすことで、嫌な出来事を乗り越えられたのではないかと思いました。
感情を戻されてからの涙の量の描写や、スラスラと出てきた罵詈雑言からもトウビョウ様の力を感じました。
生身の人間のままでは耐えられなかったであろう出来事を、トウビョウ様が感情を一旦預かることで助けになってくれていたのではないかと感じながら読み進めていました。
投稿者様の実体験とされていますので、正解の解釈があるはずだと思ったら、更に詳しいことをお聞きしたい気持ちも生まれましたが、解釈・感想は読み手側の受け取り方次第だったりしますし、そこでまた違った解釈・感想を知ることが出来るのでコメント欄も楽しませていただきました。
ありがとうございます。
長文失礼しました。
トウビョウ付きかどうか知らないけどうちの近くにもなんとか憑きみたいな一家があった気がする
まぁこの話がホントかどうかはわからないけどもしホントなら家のちかくの一家と似た感じなのかも
トウビョウは有名よな。
蛇好きだから、トウビョウ憑きになりたい。家の裏の神さんと引き換えでいいから
この先ずっとアキちゃんが幸せでありますように。
草
さすがにおもろい。
うおw
主人公強すぎだろw
最後らへんの勢いがすごい
パワーを感じる
後半の暴れる主人公はバトル小説として出来栄えが高い。刃牙みたいでした。
格闘モノを書く才能があると思います。
凝っわー
家の裏の神さんも大事にして差し上げてください笑