トウビョウ憑き
投稿者:naothai (4)
母が亡くなった。
買い物帰りに自転車で用水路に落ちて気を失ったまま溺死したということだった
あの通い慣れた道でなんで?
トウビョウ様のせい?
色々な考えが頭の中でくるくる巡って行った
父も同じだったんだろう真っ青な顔で唇を震わせていた。
耐えきれなくなったのか
葬儀が終わったあと父は祖母にトウビョウ様のことを打ち明けた
ぼーーーーっと上の空だった祖母の目がカッと見開き
「ばかもん!あれほど言うたのに!」
とすごい剣幕で父に掴みかかった
その後みるみる目に涙をため
「わしとお前はええ、ただアキは不憫じゃ」
と私を抱きしめ涙を流しはじめた。
私はそのおばあちゃんを見てなんだかとんでもないことになってしまったんだなと妙に冷静になっていた。
それからは早かった
私の家の土地のほとんどで植物が育たなくなり
枯れ果てた不毛の地になってしまったのだ
当然借主もいなくなり土地も売れなくなった
父も銀行に借金ができなくなりあれほどうまくいっていた町の事業も立ち行かなくなり
半年もすると食べるものにも困るようになってしまった
相変わらず祖母は痴呆の時間が多かったが私はできるだけ祖母と一緒にいるようにした
母が亡くなって寂しかったのもあるが怖かったのだ
そんな日々の中資金繰りに奔走していた父がひさしぶりに家に帰ってきた。
手にはすき焼きの具材が入っていて3人で鍋をつつき久しぶりに幸せを感じた
すき焼きを食べ終わると父は祖母の部屋に入ったきりでてこなく翌朝になるともういなくなっていた
その日は祖母の体調がよく久しぶりに二人で色々な思いで話をして楽しんだ
お昼を過ぎ昨日のすき焼きの余りで牛丼を作ろうかなと腰をあげた時、電話が鳴った
このようなことがあるんですね
怖い〜
アイデア、世界観、実話という点において、日本らしい怖さがあって素晴らしい
富を享受できる代償があまりに大きいですね。自分なら謹んでお引き取り願いたいです。あ、「憑き」だからこっちには是非の権利ないのかな。それなら嫌だなあ
初めまして、私の祖母の村(今は合併して町になっていますが)トウビョウギツネという憑き物はあると聞いた事があります。
類としては同じなのでしょうね、少し懐かしく感じました。
初めまして、一年越しにコメント失礼します。
私の田舎の父の家系が似たような感じで、
私自身も嫌いな人が何故か不登校になったり成績が下がったり、
ギリギリで知らないうちに事故を回避していたりといつも見えない何かに助けられています。
ただし私はは何かを祀っているのかがよく分からず、
幼少期に祖父に聞いたところ、
「井戸アミ様(多分こんな感じだった)があっべさ。」とだけではぐらかされました。
確かに家の裏に古めかしい塞がれた井戸は有りますが、いまだに怖くて覗けた事がないです、、。
親近感が持てたのでコメントさせていただきました。
長文失礼いたしました。
おばあちゃん優しい
いじめに遭っても頑張った貴女は偉い!
私も元いじめられっ子でしたが、今はかなり金持ちのシングルマザーで、凶暴な猫としっかり者の可愛い娘と、かなり楽しく暮らしています。
怖いかというとそうでもないけど、すごく面白い話だった。お婆ちゃんが蛇と夢に出てくるまでは、主人公は感情(生気?)を吸い取られて無気力になって人生の階段を転げ落ちるように仕向けられてたのかな?
どちらの地域の方でしょうか。
私の家の隣がまさしくとうびょうの家と言われてて実際私の祖母は取り憑かれて病気がちでした。
若い頃(明治生まれ)には珍しく背も160位あったらしく多分今で言うスタイルも良く美人だったのだと思います。(父も今で言う映画スターのようでしたから)時々夜遅く突然起き上がって声も変わり外へフラフラと歩いて出る事があったと母も言ってました。
何度も死にそうなくらい具合が悪くなり、近所の人が(今で言う除霊?)また、とうびょうが来てるとか悪さしてるとかの話があったりしてました。
今そこの家は、皆家を出て帰って来ません。家の裏には祠があり、そこにとうびょうは祀り込んであると、聞いてますが果たしてどうなっているのかわかりません。でも実際にいろいろとそれに纏わる話は確かにあるんだなと思ってます。
コメント読みました!私も見えない何かに守られているのはあります!
嫌だと思った人が寄り付かなくなったり、強く念ずるとそれが叶います。小さなことですが。
逆に怖いくらいです。
でもそんな家系でもないと思います。
この話の主人公に着いてるのがとうびょう様なら俺に着いてるのは破壊神だ、、、、
わざとじゃないのに使っていると物が壊れてしまう、、、、、、悲しい
ラストがスカッとしました。もう少し表現力磨いたら、小説書けるのでは?
ご家族が次々と亡くなられた事には驚きました。この様な白蛇様やとうびょう様の話は、何となく聞いた事がありました。祖母様が信仰していたからこそ、ご本人の将来が開けたのでしょうね。私もご先祖供養を見直したいと思いました。
最初から蔑ろにしなければ•••
家神としての動物霊である「オサキ狐」「管狐」「犬神」などの「憑きもの筋」の家系に生まれた人側のお話ですね。創作かもしれませんが大変興味深いエピソードでした。江戸時代以降に裕福になった家系に見られる風習のようで、地域社会における「憑きもの筋」の家は羨望や嫉妬、畏怖や恐怖、婚姻などでの差別など根の深い問題も抱えていたようです。民俗学的には『日本の憑きもの』という本や谷川健一『魔の系譜』小松和彦の『憑霊信仰論』などに詳しく載ってます。
鯉のように口をパクパク、情景が目に浮かぶ!思わず笑っちゃいました。
これは、実話ですか?ゾクゾクして涼しくなりました。
母を呪い殺せるくせに、婆ちゃんがいわば命を投げ出して取りなしてくれた後も、エロおじや、おば、学校でのイジメ犯人を呪い殺してくれないんだ
まったくありがたくない憑き物だな、トウビョウってのは
婆ちゃんも「味方」のくせに、孫娘が夜の仕事をしなきゃならない状況を放っておくとは、たいしたことのない……。
感情をなくすことで、嫌な出来事を乗り越えられたのではないかと思いました。
感情を戻されてからの涙の量の描写や、スラスラと出てきた罵詈雑言からもトウビョウ様の力を感じました。
生身の人間のままでは耐えられなかったであろう出来事を、トウビョウ様が感情を一旦預かることで助けになってくれていたのではないかと感じながら読み進めていました。
投稿者様の実体験とされていますので、正解の解釈があるはずだと思ったら、更に詳しいことをお聞きしたい気持ちも生まれましたが、解釈・感想は読み手側の受け取り方次第だったりしますし、そこでまた違った解釈・感想を知ることが出来るのでコメント欄も楽しませていただきました。
ありがとうございます。
長文失礼しました。
トウビョウ付きかどうか知らないけどうちの近くにもなんとか憑きみたいな一家があった気がする
まぁこの話がホントかどうかはわからないけどもしホントなら家のちかくの一家と似た感じなのかも
トウビョウは有名よな。
蛇好きだから、トウビョウ憑きになりたい。家の裏の神さんと引き換えでいいから
この先ずっとアキちゃんが幸せでありますように。
草
さすがにおもろい。
うおw
主人公強すぎだろw
最後らへんの勢いがすごい
パワーを感じる
後半の暴れる主人公はバトル小説として出来栄えが高い。刃牙みたいでした。
格闘モノを書く才能があると思います。
凝っわー
家の裏の神さんも大事にして差し上げてください笑