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心霊

黒猫さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

小屋
短編 2021/08/02 21:46 6,577view
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僕はkの方に近ずいた、その時あることに気がついた。

地面に落ちた懐中電灯に照らされて影ができている。

それは明らか僕とkの影ではない。

たくさんの手のようなものがうねうねしている。

僕も叫んでkを置いて走って逃げた。

しかしここである異変に気づく。
階段が上っても、上っても一向に上につかないのだ。

下にある手はもう既に僕のすぐそばまで来ている。

そして僕は手に捕まってしまった。どんなに叫んでも声が出ないし、どんなにもがいても手は離れない。

そして、ついに首を絞められ気を失ってしまった。

次に目が覚めると、僕はおばあちゃんの家の布団の上に寝かされていた。

「kは!!!!?」

目覚めて開口一番に僕はこういった。

そしたら婆ちゃんが、

「kちゃんならもうとっくに帰ったよ。ちょっと熱が出たみたいでね」

といった。いつもならなにか話す時笑顔の婆ちゃんが常に真顔だったことが気になる。

そしたら婆ちゃんが、

「ずっと寝ながらうなされてたけど何かああったの?夏休みだっての一日中家にいて」

っと聞いてきた。

その時僕はあることを確信した。
婆ちゃんは何かを隠そうとしている。そしてkにはもう会えない。

予想通り、僕はこれ以降kには会えなかった。

次の年は風邪をひいた。その次は旅行に出かけたなど、色々な理由をつけられて。

もしかしたら、これは夢だったのかもしれないと思ったが、小屋は前のくちたところではなく、比較的ましな所に鍵と南京錠が付いていて、鎖と南京錠も新しくなっていた。

今となっては、婆ちゃんも死んじまったし、家も取り壊されたからあれがなんなのか知る由もないが、もし次にあそこに家を建てる人は気をつけて欲しいと思ってる。

多分まだ地下室はあると思うから。

3/4
コメント(2)
  • 結局kはどーなったん?

    2021/08/04/18:20
  • なぜ戦わなかったんだ?
    なぜKを助けなかったんだ?
    防空壕か座敷牢かなんかだろ?

    2021/08/09/07:17

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