簡単に人が壊れると知った日

この話を読む前に、この方法は簡単に実行出来るが絶対にやらないことを誓って欲しい。

軽い気持ちでやると失うものが多すぎるからだ。

それを誓える人だけ先に進んでくれ。

僕は小学3年の時上級生に誘われて近くの墓地に肝試しに行くことになった。

僕は最初は断ったんだが、当時僕が好きな子bも行くっと言っていたので行くことにした。

その墓地は夜に行くと足が掴まれるとか、火の玉が見えるとか、幽霊がいるとかのありきたりな噂があった。

そして当日僕はこっそり家を抜け出し、夜10時に集合場所の墓地に行った。

僕が着くともう既に何人か集まっていた。

僕は周りを見渡し、bを見つけるとすぐに話しかけた。

bは基本的に皆に優しくて、誰の話でも楽しそうに聞いてくれる。

そのことは分かっていたが、それでもbと夜に話せたことで凄く嬉しかった。

そうこうしてると、全員揃ったのか上級生がどのルートを通るだとかの説明を始めた。

その話をしてると小学生1年生ぐらいの男の子が

「道が分からない」

と言う声があり、１回ルート確認がてら皆で行ってその後、2人組で行くことになった。

ルート確認の時特に何も起き無かった。

そしてもうすぐスタート地点に戻るって時に僕はこのままじゃ面白くないと思い、ある事を思いついてそれを実行する事にした。

僕は恥ずかしくて誰にも言ってないんだが、足に三本指の跡みたいな痣がある。

なのでそれを使って足を掴まれた話をしようと思った。

そして僕は何も無いところでわざと転んだ。

周りは大丈夫かよとか言って笑っていた。

そこで僕は思いっきり怖がった振りをして

「誰かに足首を掴まれた！」

っと言って足首を出した。

すると皆が見に来て青ざめていた。

最初はそれを見て嬉しく思っていたが、段々様子がおかしい人が出てきた。

過呼吸起こしたり倒れて痙攣する人もいて流石にやばいっと思ったが、今更この状況で嘘でしたとは言えずあたふたしてると、別に平気な、人数人が近くの家に駆け込んで救急車を呼んでもらってその日は終了した。

僕が家に帰ると、親に夜抜け出したことなどを叱られ、その後無事でよかったと安堵された。

次の日学校に行くと、大半の昨日のメンバーは来ていたけど、チラホラ来てない人もいた。

bさんも来てなかった。