廃墟の怪物
投稿者:イエティ (51)
宮城県:Oさんのお話
俺の住んでいる地域には、何故か心霊スポットと言われている場所が多い。
おそらくひと昔前に流行っていた影響で、別に幽霊が出ない場所も心霊スポットだと騒ぎ立てたりでもしたのかなと、特に気にもしていなかった。
数年前の夏、ちょうどこの時期。
フリーターの悪友が心霊スポットに行かないかと持ち掛けてきた。
どうやら、悪友のバイト先で怪談が流行っているらしく、休憩時はもっぱら怪談を話し合っているそうだ。
そこで、俺の地元に心霊スポット多いよ、と言ったところ、2人の女の子が食いついてきたため行くことになったらしい。
悪友は単車は持ってるが車持ってなかったから、車持ちの俺が招集されたようだ。
その子たちは俺らより1個下で、20歳のぴちぴち専門学生。
悪友とともに迎えに行き、地元に向かうことになった。
久しぶりに女の子と遊ぶから舞い上がっていたが、心霊スポット行くのか…と正直後悔もあった。
女の子たちを拾って、そんな後悔も吹き飛び我が地元心霊スポットツアーが始まった。
数か所行ってみたが、特に何も起きず、意外と明るくて怖くなかった。
なんか微妙だったな~なんて言いつつ、他に心霊スポットはあるが4人とも冷めた感じで、
このままドライブでもしようか!という話に。
ガソリン代は悪友に後から請求するとして、俺たちは車で1時間ほどの夜景スポットに行くことにした。
しばらく走っていると、女の子がトイレに行きたいと言い出した。
少し手前だったが高速を降りてコンビニへ。
各々トイレを済ませ、飲み物を買ったり夜食を買ったり。
都会の方は分からないが、インター降りてすぐの場所ってラブホがけっこうあるんよね。
悪友が「酒買って4人でラブホで飲むか」なんて冗談めかして言うと、意外にも女の子たちはいいね~と乗り気だった。
ムフフな期待もしつつ、恐らく近くにあるであろうラブホを検索してみたが、無いタイプのインターだったようだ。
とはいえ酒は買ってしまったし、もう2つ先のインターの近くにラブホあったはずだな~と思い出し下道で向かった。
深夜テンションも相まって、ナビを一切使わずたどり着けるかみたいな話になって、真っ暗な田舎道を高速道路沿いに進んだ。
しばらく高速に並行して道があったんだけど、途中から途切れてしまい、変な山道に入ってしまった。
適当に進むがどんどん山奥になってしまい、このままだと一生ラブホにたどり着けないな、と思いナビを設定しようとした。
ところが、俺以外既に酒が入っていたため、ダメだよこのままいこーみたいなノリが続き…
徐々に徐々に道が細くなっていき、砂利道に変わった。
数十メートル進むと、道路の両端にお地蔵様が見えた。
かなり風化している様子だが、綺麗な花がお供えされていた。
そこから先はぎりぎり車一台分のスペースしかなく、さらにはくねくねした道で一歩間違えれば転落だ。
手形が消えないのが解せない❗
バフで磨いたんだろか?
グラインダーでも明かんかったのかな??
こりゃーきついね、のわりにあっさりとことが済んだのか逆にリアル…
みんな無事でよかった
ついてきた大男に悪友くんは気に入られたのかな?
あくまでも好意だったからあっさり済んだのかも
悪友くんはある意味罪な男ですね