その病で、俺の家族は全員死んだ。両親も祖父母も弟も。俺の血縁とその配偶者に至るまで。あとは親父と仲の良かった人の家でも同じようなことがあったらしい。その時の俺は自分のことでいっぱいだったから、よその家のことは後で聞かされた。
新しい村長が決まってから、あの男の葬式が挙げられた。俺は何も言ってないのに、なぜあの男が死んだことが広まったのかは謎だ。詮索しちゃいけないってことは子供の俺でも理解できた。
大人たちの会話から聞こえてきた『こどく』という言葉が妙に印象に残った。
当時の俺は「その状況に追い込んだのはお前らだろ」と思っていた。
それは今でも変わらない。
あと、あの男が俺にお守りを渡した意味はなんだったんだろうか?
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