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呪い・祟り

Yuhaさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

狐憑き
短編 2026/10/07 14:18 104view

家ではTさんとKさんとTさんの間の子であるM君が待っていました。
その日は何事も無く、Kさんが持ち帰った出前の寿司を皆で食べたそうです。

それからという物、特に身の回りで変わったことはありませんでしたが、
Tさんだけが毎日のように「お腹空いとらんけん、ご飯は二人で食べ取って」
と言うようになったんです。

とある日の夜中Kさんがトイレに行きたくなり目を覚ますと、
隣で寝ているはずのTさんの姿がありませんでした。
KさんはTさんがトイレに行ったと思い深く考えずトイレに行きましたが、
電気がついていないのです。

とりあえずKさんは用を足した後家の中でTさんを探すことにしました。
一度寝室に戻りいないことを確認しリビングに行きましたが、

リビングの奥のキッチンの方から薄い光が漏れていることに気が付きました。
キッチンの方へ行くと、Tさんが犬の”お座り”のように座り、冷蔵庫の中の食べ物を
貪っていたのです。

あまりの食いつき具合にKさんは普通ではないと思いTさんに
「何やってるんだ!!」と声を掛けました。
Tさんはじっ、とKさんを見た後正気に戻ったかのように
「あら?私ここで何してるのかしら??」
と記憶が抜けている、まるで自分の意思でしたわけではない
と言うようにTさんは不思議そうにしていました。

KさんはTさんがSRED / 睡眠関連食行動障害なのではないか、
と心配していましたが、それにしてはやけに言葉が通じていたことに気づいたんです。

あの食べ方、あの座り方…Kさんの中で一つの仮説が生まれました。
そう”狐に憑かれた”という仮説が

そこでKさんはお寺の和尚様を家に呼んでTさんが逃げ出さないように手足を縛って座らせました。
和尚様のお経が始まると最初は普通にしていたTさんが段々と俯いてうなだれるようになりました。
さすがに心配になったKさんは
「おい、T。おい、おい、大丈夫か」と声を掛けたそうです。
するとTさんはガッ、と顔を上げ縛られている手足でまた犬の”お座り”
のようにして座り、その状態で天井に頭が付きそうなほど飛び跳ねたのです。
普通ならまず有り得ないことですが、Tさんは飛び跳ねながら
「ギャッッッ、ギャッッッ、ギャッッッ」と口角を上げ叫んでいるのです。
和尚様は冷や汗をかきながら念仏を唱えました。
念仏が唱え終わるころには、Tさんは正気に戻っていたそうです。

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