結局そのまま俺たちはトンネルの入り口にまで無事何事もなく戻ってきてしまった。
マジでなんも無かったなと終始無言だった横に座ってるBに話を振るとBはブルブルと震えていた。
え?なんか見えたとか?と興奮しながらBに尋ねると単に暗いトンネルが普通に怖くてずっと眼を瞑っていたとのこと。あんなに乗り気だったくせに臆病すぎんか??
その後も特に何もなく、コンビニに寄ってつまみや追加のビールやらを買い、Aの部屋に帰ってきてまた酒盛りを始めたんだっけ?
緊張からの解放のせいで酒が回りやすくなってたのかな?と悪酔いの理由に検討をつけているとAが飲みながら話していた昨晩のトンネルのいわくの話を思い出した。
「あそこのトンネルは特に事故や事件があったっていうわけではないんだが、地元の人や一部のネット界隈である噂がまことしやかにささやかれていたんだよ。ただその噂も『あのトンネルに夜に4人で行くとよくないことが起きる』というめちゃくちゃ雑なものだった。普通こういう噂って人の興味を惹くために誰かが不幸になったとか、霊が出たとか具体的なエピソードが付随するものだと思うんだがそういうのが一切ない。だから逆に気になったんだよ」
ま、出どころ不明のオカルト話なんて蓋を開けてみたらこんなもんだよなと思いつつ烏竜茶をもう一口飲む。
さて昨晩のことは一通り正確に思い出せたはずだがなぜか違和感が残る。
再度昨晩の記憶を一つ一つ分析し、俺はまたくだらない空想に耽った。
だが不思議なくらい寂しさは感じられなかった。

























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