そう思って開いた。
しかし、
そこに書かれていた文章を見た瞬間、
指が止まった。
「なんで私の体験を知っているんですか?」
僕は、
しばらく画面を見つめていた。
⸻⸻⸻⸻
最初、
意味が分からなかった。
「……何言ってるんだ?」
僕の話は創作だ。
全部、自分で考えた。
もちろん、その中には、
「こんなことがあったら怖い」
という現実離れした話もある。
例えば、
絶対に誰にも説明できないような怪異。
普通なら絶対に遭遇しないような出来事。
現実に起こったとは到底思えないような話。
そんなものばかりだ。
こんな怖い体験を、本当にした人間なんているはずがない。
そう思った。
でも、
もし。
もし、この人が、
僕の書いた話を「創作」だと思っていなかったとしたら。
もし、
僕が適当に考えた怪談の一つ一つが、
その人にとっては、
この話は怖かったですか?
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