※実話を元に構成しています
私の家系は、代々霊感が強い。
その中でも、祖母はとりわけ強かった。
祖父母は、昔からその地域で愛されてきたパン屋を営んでいた。
決して贅沢な暮らしをすることはなく、すべては子供たちのため。
服も、食べ物も、何一つ贅沢をせず、子供たちや私たち孫のために、せっせと貯金をしてくれていた。
そんな祖父母だった。
私は、祖母が大好きだった。
祖母は足が悪く、いつも椅子に座っていた。
幼稚園の頃や、小学校低学年の頃。
祖母の姿を見つけると、
「おばあちゃん!」
と駆け寄り、そのまま祖母の足に抱きついていた。
「よく来たね」
そう言って頭を撫でてくれる、苦労を重ねた祖母のシワシワの手が、私は大好きだった。
そんな祖母には、昔から不思議な力があった。
ある日、祖母から親戚中に電話がかかってきた。
「予知夢を見たよ。○○電車で大変な事が起きるよ。絶対に、この1か月はその電車に乗ったらいけないよ」
祖母は、予知夢を見ることがあった。
しかも、その夢はとても鮮明だったという。
そして、今まで一度も外れたことがなかった。
親戚一同、
「分かった。1か月、何があっても○○電車には乗らないようにしよう」
そう決めた。
それから数日後――
大きな事故が起こった。
そのニュースを見た母から、興奮した様子で電話がかかってきた。
「ほら! やっぱり、おばあちゃんの予知夢は当たるのよ!」
被害に遭われた方や、ご遺族のことを思うと、この話をすること自体、申し訳ない気持ちになる。
それでも、その出来事を知ったとき、全身に鳥肌が立った。
偶然なのか。
それとも、本当に祖母は何かを予知していたのか。






















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