部屋の空気が変わった。
重たい。
湿った毛布を頭から被せられたような圧迫感。
息が詰まるような感覚。
押し入れの向こう側。
誰かがいる。
そんな気配を感じたという。
先輩さんは恐る恐る声を掛けた。
「ヨウコ……?」
すると。
押し入れの外から返事があった。
「○○君?」
それはヨウコさんだけが呼んでいたあだ名だった。
その瞬間。
涙が溢れたという。
「ごめん」
「本当にごめん」
「あの時、側にいられなくてごめん」
「喧嘩してごめん」
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