本当に3回、玄関のドアがノックされた。
Sの背中を冷たい汗が流れる。
電話の向こうの「自分」は続けた。
「絶対にドアを開けるな。覗き穴も見るな。」
だが恐怖に耐えられず、見てはいけないと分かっているのに覗き穴を見てしまった。
誰もいない…。
「やっぱり誰もーーーーー。」
電話の向こうの人物が叫ぶ。
「違う!!覗き穴の向こうじゃない!お前の後ろを見てるんだ!!」
その瞬間、背筋が凍るような感覚になった。
恐る恐る振り返ると、部屋の隅に、顔だけが異様に大きい女が立っていた。
女は笑っていた。
「見つけた。」
翌朝、警察が部屋を訪れた。
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