そのとき。
スマホが震えた。
画面を見る。
赤い通知「6」。
表示された文字は、
――「やっと こっち むいた」
私は、ゆっくりと前を向いた。
暗い部屋の壁。
その中央に、
私の顔とぴったり同じ高さで、
黒い“何か”が張りついていた。
次の通知は届かなかった。
それ以降、
この部屋でスマホが鳴ることはない。
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