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呪い・祟り

イブも歩けば棒にアダムさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

ある女性の日記と思しきものについて
長編 2026/02/03 12:34 430view

萎えたように全て斜め下を向いていました。

花は傾きのせいで影が落ち、手前にいるスタッフとタレントの光るような笑顔とは真逆で「陰鬱」の塊が覆い被さるような写真でした。

初めての心霊写真?のような体験に、本音を言うと少し心が躍っていたのかもしれません。

変な好奇心がさらに湧いた私は、週末を利用して親をドライブに誘うことにしました。

目的地は勿論、あのフラワーガーデン。
十数年ぶりの親子ドライブは、さながら花の香りに誘われる蜜蜂のようでした。

車で向かう途中、華やかな黄と黄緑の花畑が遠巻きに見えました。
どれも皆、車に背を向けて空高い太陽の方を向いています。

やはりこれまで見たのは時間帯や気候だとかの影響できっと気のせいだと、窓ガラスごしにそう思ったのですが。

『あぁ、仁科さん、先週に突然辞めちゃいましたけど。もしかしてお知り合いでしたか?』

窓口に尋ねてみると、例の向日葵に人気だった案内スタッフはもう辞めてしまったようでした。

別にテレビで見ただけだと答えると、それを聞いた窓口のお姉さんは表情がパッと明るくなり、その後少し肩を落としてため息混じりにこう続けました。

『仁科さんね…テレビ取材が帰ったあと顔を青くして今日はもう帰りますって、そのまま来なくなっちゃったんです。
急に具合が悪くなったみたいで。心配してたら館長から突然辞めることになったって聞かされて。それ以外は本当に何も知らないですね。』

向日葵のことは口に出せませんでした。
突拍子もない話を信じてくれるか分からないし、きっともっと混乱させてしまうと思って。

その後は、久しぶりに訪れた綺麗な花畑をゆっくり歩いて景色を堪能していました。

鮮やかに咲き誇る紫や赤、黄、白、スカイブルー、黒に限りなく近い紺色…などなど。

綺麗な花を何枚も撮り、撮った写真をお母さんに見せたりしながら、抱えた不安を楽しい記憶という油絵具で雑に上塗りするかのようにとにかく没頭しました。

その日以降、ガーデン運営ブログの向日葵は嘘のように全て太陽の方を見上げており、何故かごく普通の写真に戻っていました。

あの時見た向日葵の写真や映像は一体何だったのでしょうか。

初めての不思議な体験でゾワっとしましたが、とりあえずは仁科さんに霊障や超常的な関係が無いことを祈るのみです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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…それが、今から大体2年前の事です。

実は、まだあの日の出来事は終わりではありませんでした。

つい2ヶ月前。

同じ寮の友達が目の前で自転車の轢き逃げに遭い、背中から地面に叩きつけられた衝撃で肩と右足を骨折してしまいました。

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