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不思議体験

ドライアイスさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

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短編 2026/02/02 20:41 147view

私は昔、地方の全寮制高校に通っていました。

その学校には、創立以来ずっと守られている「奇妙な校則」がありました。

『夕焼けが異常な色に染まった日は、18時以降、決して窓の外を見てはいけない。もし見てしまったら、すぐにカーテンを閉めて部屋の隅で目を閉じろ』

地方特有の迷信だろう。

生徒の誰もがそう思っていました。あの日までは。

その日、空は不気味なほど鮮やかな、毒々しいまでの赤紫色に染まっていました。

寮の同室だった親友のサキは、面白半分にカーテンの隙間から外を覗きました。

「……ねえ、誰かいる」

サキの声が、妙に上ずっています。

私もつられて、つい隙間から外を見てしまいました。

校庭の真ん中に、一人の男が立っていました。

ピンク色の夕闇に溶け込みそうな、全身真っ白な服を着た男。

そいつは、こちらを見上げると、

両手を頭の上に掲げ、狂ったように左右に振り始めました。

バッタン、バッタン、と骨が折れるような音が聞こえてきそうな、人間業とは思えない速度。

振るたびに、そいつの腕は際限なく伸びているように見えました。

「おーい、おーい、いいいろだぞー」

窓を閉めているはずなのに、男の声が耳元で直接囁くように響きました。

高低差のない、機械が喋っているような無機質な声。

私たちは悲鳴を上げてカーテンを閉め、朝まで震えて過ごしました。

翌朝、サキがいなくなりました。

昨夜のうちに寮を抜け出した形跡がある、ということでした。

一週間後。

ようやく落ち着きを取り戻し始めた授業中のこと。

突然、校内放送が流れました。

『♪ ピーンポーンパーンポーン』

『1階、下駄箱にノートが届きました。サキさん、至急取りに来てください』

教室が、一瞬で凍りつきました。

その「放送」が何を意味するのか、生徒たちは全員知っていたからです。

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