電車が動き出した。
次の駅まで、2分。
彼女は、ゆっくりと——
**私の方を向いた**。
顔は前向きのまま。
目だけが、こちらを見ている。
そして——
**笑っている**。
—
この原稿を書いているのは、2025年2月3日、午前3時14分。
私は、まだ電車の中にいる。
いや——正確には、**降りられない**。
次の駅で降りようとすると、ドアが開かない。
その次の駅でも。
その次の駅でも。
車両には、私と——**彼女**だけ。
他の乗客は、いつの間にか消えた。
車掌も、運転士も、見えない。
電車は、ただ——走り続けている。
彼女は、まだ隣に座っている。
まだ、笑っている。
そして——たった今、こう言った。
「**終点で、降りましょうね**」
私は、尋ねた。
「終点って、どこですか」
彼女は、初めて——**瞬きした**。
そして、答えた。
「**あなたが、一番行きたくない場所です**」
—
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