クマ鈴がチリンチリンと鳴る。スプレーは右腰。木銃は武田と畠山が背負う。
箱わなを人力で運ぶ。
「せーの!」
俺と武田で前、畠山と他の隊員で後ろ。
泥に足を取られながら、10メートル進む。
「もう少し!」
設置場所に着く。鉄の扉がガチャンと開き、餌のサケの頭を入れる。
生臭い匂いが鼻を突く。
ドローンの無線が静かに告げる。
「北側200メートル、南側クリア」
「了解」
俺は周囲を見回す。林道は静か。遠くでカラスが鳴き、風が木々を揺らす。
設置が終わり、佐藤氏が近づいてきた。
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