自分の体は、また布団の上で横になっていた。
一瞬は混乱したものの、
あぁ、夢の中で寝て起きてたんだと1人で納得し、
少し喉も乾いていたためまた同じように和室から出ようとすると。
また目覚める。
眼前にはさっきも見た天井。
場所は、和室の布団の中。
…?……??
物凄く嫌な予感がして、あちこちに触れたりして体の感覚を確かめたが特に平常時と変わりなく、少し頭がぼーっとするくらいだった。
「お母さんいるー?」と家に響く声で呼びかけるも、反応はなくまた静寂に包まれる。
その時は何かループが変わるかもと思い(半分は願い)、そのままあえて和室でまた布団に潜り寝ることにした。
起床。障子から漏れる明るさは変わりなし。
この日4回目の起床だった。
和室を出てすぐの長い廊下に、何かがいた。
和室からでもそこにいるというのが感覚でわかるくらいの、大きな気配。
夜の金縛りで見た(感じた)子供とはまるで比べ物にならない存在感。
私の第六感にひしひしと伝わってくる「ここにいる」というメッセージのような感覚。
分かる人にしか伝わらないが、漫画トリコの洞窟内で初対面したGTロボのシーンみたいな。
この時ばかりはさすがに現実と混同する事は無かった。
だが、その時の俺は焦りもなく冷静だった。
腐敗した頭で処理し屍のようなメンタルが下した判断は「心底どうでもいい」だった。
(最高なら目覚めるためのトリガーになるかもしれない。最悪の場合でもこんなゴミニートなぞ生きてても死んでも変わらん)と心の中で自虐しながら半ばヤケクソで和室を出る。
むしろ終わらせてくれとさえ思っていた。
当時はそのくらい人生に希望を失っており、
無関心のまま仕方なく毎日を死んだように生きていた。
角部屋である和室を出るとL字に広がる長い廊下。
感じた気配の通り、”それ”はいた。
背は高く、白い光を全身に被ったような姿のためはっきり目視することは出来なかったが、
離れた場所でも伝わる力強いオーラのような存在感とどこか温かい雰囲気が確かにあった。



























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。