と入れたことに驚いたようでした。
父親に本当に入れるのか確かめてきてと言うのです。
父親は懐中電灯を持って家を出て行きました。しばらくして戻ると
「確かに玄関の扉が開くから自由に入れるね」と言うと私の「ほんとうに誰かいたのか?」
と聞いて来ます。
母親は「居る訳ない」と言うのですが
「いや・・玄関あけたらすごいお線香臭くてさ」
「電気も水道も通ってないでしょう」と父と母は気味が悪いと言い出します。
母親は隣の家に住む少し裕福な家の奥さんに空き家の事を尋ねると
その奥さんが嫌そうに「ああ・・阪本さんの家はね」と 夜逃げしたと言うのです
そして「旦那さんのお母さんが居たのよ。妹ちゃんと家の中で外に出ずに住んでたの」
夜中に奥さんがやって来て「お金を貸してほしい」と言ってきて、理由を尋ねると
「旦那さんがお母さんに怪我をさせて入院して・・入院の費用が足りない」と言うので
少しばかり貸したのだけど、一週間もしたら一家で夜中に居なくなったのよ。
「そういえばお婆さんはどうなったのかしら・・・?きっと入院したままじゃない?」
と言う事なのです。
父も母もそれっきり「あの家に入ってはダメ」と私にきつく言い、暫くすると空き家は
取り壊されました。
いまではもうボンヤリとした記憶しかないのですが、奥の和室に座布団に座る老婆は
あの時、確かに見たんですよね。
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