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不思議体験

fudousanyaさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

昭和45年頃の空き家
短編 2026/01/05 16:38 1,401view

特に「おかしな事を言わないように」とも言われず流されたのでした。

二年ほど経ちましたか「タツオの家」は突然引っ越しました。

引っ越しを見た記憶はなくて、突然もぬけの殻になったのです

父母は何も教えてくれませんでした。

三軒隣が空き家になった程度の事しか無かったのでしょう

私は外に遊びに出ると、いつも家の前にいて鼻歌をしながらしゃがんで絵を書いてる「たっ

ちゃん」が消えてしまったのです。

なぜ、そうしたのか判りませんが、私は三軒隣の家の玄関の扉を開けてみました。

ガラガラと音を立てて扉は開きました。生活感というか人の気配のない玄関に入り

二階に続く階段を見上げました。

なんとなく家の中は土足で歩き回ったような汚れがあったので、私は靴のまま階段を昇り

ました。和室の畳も茶色くなっていて柱や天井も薄汚れていました。

家具は何もありません。押し入れの戸は開いていました

覗きこんだり二階の窓から外を見たりと、子供の探検をひとしきりして一階に降ります

台所にもガラス戸棚が開いた状態でお皿もありませんでした。

天上から下がる電気を点ける紐を引っ張っても電気は点きません

夕方の日差しが一階の窓に斜めに入っていました。

台所と居間を見て、居間の奥にある障子の閉まった部屋を開けた時に、今でも覚えてる

怖い事が起こりました。

障子を開けたトタンにお線香の強烈なにおいがしたのです。

「あれ?」と部屋の中を覗くと、なぜかうっすらと煙っているような、それでいてお線香

の凄い匂いが外に漏れだすように鼻につくのです。

怖くなり障子を閉めて、ゆっくりと後ずさりして玄関まで行きました。

そこからは引き戸を急いで開けて玄関を飛び出したのです。

(なんか・・人がいたような気がする)

部屋の真ん中に座布団を敷いて、そこに老婆が正座してたような気がする

(空き屋じゃない)と思い込んだのです。

急いで家に帰りました。

夕食の時に父親と母親に私はその話をしたのです

「阪本さんの家に?勝手に入っちゃダメだろ」と父は怒りましたが、母は「開いたの?」

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