高台にあった。
五階建てでモダンな外観をしており、来客用の駐車スペースに車を停めるとエントランスをまっすぐ進む。
入口で室番号を押すと訪問者用のインターフォンの画面にSの顔が映る。
「来てくれたんだな、ありがとう。
玄関開けてるから」
という声とともに入口のドアが自動で開いた。
エレベーターに乗り五階で降り渡り廊下を進むと、503号室の前に立つ。
そして玄関ドアを開けると「上がるぞ」と声をかけ、靴を脱いだ。
この時何だろう?一瞬生ゴミの腐ったような臭いが鼻を掠めたが、特に気にせず廊下を進むと開け放たれた奥のドアから中に入った。
※※※※※※※※※※
そこは8帖ほどのリビングのようだった。
正面奥に並ぶサッシ窓から、街の全景がパノラマのように見える。
室真ん中には大きめのダイニングテーブル。
そして右手奥の壁際にあるソファーに、Sは座っていた。
俺は彼の前のソファーに座る。
それとなく携帯に視線をやると、時刻は午後3時50分。
俺は気になっていたことをSに尋ねる。
「陰陽師というのは、一体どんなことをやる人なんだ?」
「調べてみたんだが、
古代の頃から続く神職で、陰陽五行説を基に暦を作成したり天体観測、方位判断、占いや呪いを行うらしい。
特に彼らの行う『蘇生の儀礼』というのは、十種神宝(とくさんのかんだから)という神聖な道具を用いて死者を甦らせるそうだ」
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