絶対に止まらない!!
助けてみせる!!
助…け……
息を吸うたび脳がぼやけていく。
そのまま視界が地面へと揺れ落ちた。
■…..
■…..
「■っ!」
飛び起きると、おばあちゃんが横にいた。鎖骨に纏わりつく汗を感じながら、魘されていた私を心配して傍に来たのだろうと推測できた。
が、
おばあちゃんは目を大きく開き、悲しい顔をしていた。
思わずゾッとしてしまう。
そのまま間が空き、それを終わらせたのはおばあちゃんの方だった。
「今、■っていったよね…?」
酷く悲しそうだ。
「一体、何を見ていたの…?学校…?学校を見ていたんでしょっ!!?」
まだ夢のことも話していないのに
言い当てられ、とうとう身体が硬直してしまう。
それを察してか、おばあちゃんは正気に戻った。
「ごめんね…怖がらせたね…」
沈黙した後、おばあちゃんは立ち上がる。
押し入れを開き、震える手で箱を取り出した。
こちらに箱を渡す前から崩れ落ち、足元を這うおばあちゃんに、既に何かを喋る余力は無さそうだ。
おばあちゃんを心配しながらも、その箱が気になってしまい、手が伸びる。
箱を開けると、入っていたのは1枚の紙。新聞紙を切り取ったものだ。
紙には、ある事件について書かれていた。
〇〇市立〇〇中学校にて放火。死者2名、負傷者2名。
悲しい事件だ。
…悲しい…
…
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