高校生が深夜のT霊園の墓場へ肝試し

深夜に墓場を散策するというのはやはり不気味でもあり、不謹慎ではないか？と私の心境は複雑な心境に陥った。
私のグループの友人たちは大人しめの性格だったので、あまり奇声なども出さずにせっせと歩いて、3人同じ場所で墓場を背景に写真を撮影。
その後は集合場所を目指してまたせっせと歩いていったのであった。

集合場所に私のグループが最初に到着し、あとから他のグループも戻ってきた。
そして、各グループで撮影した写真を全員で確認したところ
なぜか私が写っている写真と、私と同じグループにいた男の友人に何かが写りこんでいたのであった。
他の友人の写真にはそれらしきものは写っていなかった。

なぜ？！と思い恐怖の気持ちが訪れてきたが、もう一度私が写っている写真を確認。
私の写真には、私の左側の腰近くに幽霊の手？と思われる白色のようなものが写っているのを確認出来た。撮影した場所と、環境を言うと照明の明かりが無かった。

私と同じグループの男の友人に関しては、幽霊の顔のようなものが友人の肩の部分に写っていた。

友人たちからは
「うわ～呪われたな！」
とからかわれた。

とりあえず移動したいと私は提案。
みんなもそれに賛成してくれたため、T霊園を出て自転車で移動し、近くにあった公園で肝試しをした時の状況をそれぞれ話合いながら、その日は何事もなくみんな家に帰っていった。

肝試しをおこなった2日後、
私はアルバイトで急いでいたため階段を急いで降りたところ、足をくじいてしまい転倒。
左腕を複雑骨折して手術することになった。

私のグループの男の友人は、肝試しした3日後にアルバイト先で肩を骨折した。

というのも、私の写真の幽霊の手は、骨折した左腕近くにあった
私のグループの男の友人に関しては、幽霊の顔が写っていた肩を骨折している。

他の友人達は特に何もなかったとのことで、幽霊らしきものが写っていた人だけが罰があたったようだ。

骨折した私と友人は、退屈な時間を過ごしながらLINEでやり取りし
これはひょっとして幽霊の仕業だったのではないか？
と話しながら盛り上がったり、気分が萎えたりもしていた。
今まであまり話さない仲ではあったがこれを機に仲良くなったのであった。

それ以降は肝試しに参加した全員の友人達にLINEで報告をし、楽しむ目的で肝試しに行くことをやめるように説得をおこない、以後は肝試しをしなくなりました。