俺らは逃げるにも
そのデカさと異様さ、全身の鳥肌が止まらず
足が震えて動けなかった。
だが意外にもその籠男は俺らに構わずどこかへ行ってしまった。
放心状態となっていたが
Aが口を開き
おいなんだよあれ…
と
Kもなんか見ちゃいけないもの見たんかな…
Yもあいつどこ行ったんだろうな
などもう正直みんながみんな訳が分からず話したい事を口から喋るだけで会話にはなっていなかった。
ただ同時に苛立ちも湧いてくる
なんか舐めた顔してたなと
俺らは曲がりなりにもヤンチャしてた頃で
舐められる事を嫌う若さゆえの物を持ち合わせていた
正直ただの強がりで怖さを消したかっただけであるが
俺は、つーかあいつなんなんだよ
気持ちわりぃ顔しやがって、しかもデカ過ぎるだろ
Kもなんかアレかもな!新種の人間みたいなのが
この山にいるんかもな!
YやAもなんかきめぇ顔してたな等 軽口を叩く
色々な考察や興味を示すような会話をした
正直この時の会話は苛立ち半分、ビビり隠し半分だったような気がする。
俺はさらに強がりで
この先ちょっと行ってみようぜ
と提案した
さすがにもう帰ろうぜ感は出ていたが
俺は間髪入れずに K お前は来いよな
この遊びの発案者はお前だし、ここで芋引くような真似すんなよ と
この話は怖かったですか?
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