「あっ、あ…Kに、憑いてた
おかあさん…お母さんの生霊…」
と私を指さして言いました。
その瞬間にどよんと身体が重くなり
脳ミソの中にKの声で
「りんくんだぁ」
と響き渡るのを感じました。
どうやら、私を見て驚いている彼は
Kの元カレのリンくん。
Kが昨日私のマンションの近くに居たのは
彼と私の最寄りが一緒だったからだ。
「りんくんだぁ、りんくんだぁ」
私の脳内で何度もKの声が響く
すると、だんだんと低い声になって
次第にノイズのようなものになって
「=-””””]((“’””!,!」
何を言っているかは分かりませんが
母親が限界になって出すような金切り声
そんな物が私の頭の中に響いたのです。
私もリンくんも満身創痍になって
これはいよいよどちらかがヤバいぞ
となった時、私の携帯が
Kからの着信を拾ったのです。
藁にもすがる思いで電話に出ると
「あ、もしもし、馨?
昨日ごめんね。付き合わせちゃって
あの、私ね…彼氏できたの。
ほら、同じサークルの3年の…
これからは、あの人と二人で
生きていこうかな…って
ありがとう!馨は親友だから
誰よりも先に報告したよ!」
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