「馨のそういうところ、
優しかった頃のリンくんみたい」
そこからは、
私はKを慰めるように抱きました。
事が済むと、あたりはすっかりと
暗くなっていて、なんとなく
気まずい雰囲気のまましばらくすると
Kがあっと声を漏らしました
Kのスマホに、母からおびただしい量の
不在着信が入っていたのです。
「やっ、ばー…今日の晩御飯
手伝わなきゃ行けないんだった」
Kはそう言うと焦ったように着替えだしました
そして、突然こんな事を言ったのです
「私のお母さんパニック障害でさー
お父さん仕事で家にいないし、
一人娘の私をほんとに心の依代に
してるんだと思うんだよね」
そうしてKは帰宅して
なんとなく悶々とした私だけが
部屋に残されました。
あの後軽くKとLINEをしましたが
責任をとって付き合えとかは言わないよ
との事でしたので、言ってしまえば
後腐れなく終わった訳だが
なんというかThe大学生って
事をしてしまったなーと思い返して
歯を磨いて寝ようとしたところ
ブツンツンブツッ…
と、天井から轟音でラップ音が響きました
そして、部屋のチェーンだけつけたドアが
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