そんなある日、Kからいきなり
LINE電話がかかってきました。
珍しいと思いつつ出るとKは泣きながら
「リンくんに振られちゃった」
と言いました。
リンくんというのはKと付き合っていた彼氏の名前です。
途端にKはダムが決壊したように
電話の前で大泣きをし始めます。
大丈夫かよと思いながら聞いていると
電話からKの泣き声に混ざったように
女の笑い声が微かに聞こえてくるのです。
泣いている人間をここまで爆笑するとは
性根の腐った人間も居るものだと腹を立て
Kに今どこにいるのか聞きました。
すると、私の最寄りからすぐの所に
いる事が分かったので、
「慰めの茶くらい出してやるから家こい」
と言って、Kを呼ぶ事にしました。
しばらくすると目を真っ赤にした
Kが鼻を啜りながら家に来て
そして私を見るなりまた泣き出しました。
こうも泣かれると慰め方も分からず
私はKに茶も出さずに、ひたすら玄関先で
Kの頭を撫でて落ち着かせることにしました
しばらくしてKは落ち着いたようで
私の自室に来ると、出した紅茶も
ゆっくりとですが飲むようになりました。
私は、別れた理由を聞くのは野暮だろうと
他愛のない話をしながら、
なんとかKを笑わせたり、和ませたり
それに徹することに必死でした。
すると、Kがいきなり、私が
腰掛けていたベッドにやってきて
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