お母さんが、寝ぼけながら歩いていく音が聞こえて、
もしもしー?って、無理して高い声出して電話に出ました。
「あ、うちの子がいつもどうも…… はい。そうですか。え?わざわざ?すみません、そんな…今日はもう遅いですし、大丈夫ですよ。後日取りに行かせますので…… いえいえ、そんな……申し訳ないです本当に大丈夫ですから……ぇえ……どうしてもと仰られるなら……分かりました。すみませんほんと。」
みたいな会話が聞こえてきました。
どうしたんだろう。なんて考えてたら、
お母さんが部屋の扉を開けました。
「リエ、なんか、あんたの友達の親御さんから。」
「なんか忘れ物がどうとか言って……全然話通じないし困ったわ。」
「そう、そんで、」
*
*
*
「今から皆で行きますって。」
レイ、もう私、会いたくないよ。
[完]
前のページ
3/3
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 30票























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。