中学生の時今でも交流がある友人の祖父が所有する山で体験した話です。
僕は小学生の頃からサバゲーを始め、中学の頃には9人のサバゲーサークル的なものを形成していました。そのうち祖父が近所の山を所有していたリュウというメンバーがおり、その山でよくサバゲーをしていました。
台風の後の日です。僕たちがやっていた場所の地形はちょっと開けた平地が二つあり、二つの平地をつなぐ崖に隣接した獣道が二つありました。僕たちはその道でチームを2:2で二つに分ける作戦を立てました。
試合が始まり作戦通り二手に分かれました。しかし僕ともう一人の友人が進むはずだった道は前日の台風で発生した土砂崩れで潰れており進めない状態でした。そのためもう一方の道の仲間と合流しようと戻ると、リュウのチームも僕のチームの二人もいません。
木が茂り薄暗い場所なので位置がバレないように使っていなかった懐中電灯を取り出し、山の麓まで降りると地域の大人とリュウ達が集まっていました。話を聞くと僕たちが進んだ道で土砂崩れが発生し、3時間程度地域の人達と捜索しており、警察と消防の到着待ちだったとのこと。僕たちからすれば土砂崩れはもう起こったあとで、捜索しにきた人達とも遭遇していません。なんなら道がないのを確認して降りてくるまで5分くらいの出来事で、3時間なんておかしな話です。気づくと腰に下げていた懐中電灯がなくなっていました。
後日土砂崩れで潰れた道の整備に行くと、土砂崩れの日に無くした懐中電灯がかなり掘り進めた瓦礫の奥から出てきました。
























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