先日、おばあちゃんの引っ越しを手伝いに行きました。
30年近く住んでいた家なので物は山のようにあり、片付けは大変だったのですが、
荷物置き場と化した部屋からは古い置物や雑誌が次々と出てきて、
まるで宝探しのようでワクワクしながら作業を進めていました。
そんな時、押し入れの上の段からVHSを5、6本発見しました。
ラベルには○○年運動会とか○○年新潟旅行などが書かれており、
記載されている年数的に私の母が小学生ぐらいの時の映像でした。
自分の母やおばあちゃんの若い姿なんてアルバムの写真でしか見たこと無かったので、
私は片付けそっちのけでおばあちゃんを呼んで、一緒に視聴を開始しました。
新潟旅行のビデオを再生すると若いころのおばあちゃんと、
同じぐらいの歳の女性が2人。
みんな浴衣姿で談笑していました。
おばあちゃん曰くカメラを回している人含め、
会社の同僚4人で新潟旅行に行った時の映像みたいです。
テープが劣化しているのかノイズ音が激しく、会話の内容は全然聞き取れませんでしたが、
とても楽しそうな様子は伝わってきました。
映像当時のことをおばあちゃんが懐かしそうに話すのを聞きながら、映像を見ていると
「ぎゃあぁああああ、落ちる!」
突然、女性の叫び声が響きました。
今までのこもった音質からは想像できないほどクリアで大きな声。
心臓が止まるかと思いました。
おばあちゃんも驚いて「今の…本当に映像から?」と顔をしかめました。
慌てて巻き戻してもう一度再生してみると、やはり同じ悲鳴が聞こえます。
もっと不気味なのは、カメラに写っている3人の談笑より大きな声なのに、
3人とも何事もなかったように会話を続けているんです。
まるで何も聞こえてないみたいに。
「これはもう見ちゃいけん」
というおばあちゃんの言葉に従い私はビデオを停止して片づけを再開しました。
あれは誰の声だったのでしょうか。
もしかしたらノイズの空耳という可能性もありますが、
























怖すぎる。そんなことがあったなんて、ていうか、そのテープはどこにあるんだろう、実話かな