老婆の妙にやつれた雰囲気にも合点がいきました。
同時に、なんとも間の悪い時に訪問してしまったなと思い、私はさっさとお暇しようと思いました。
(・・・・ん?)
そのとき、誰かの視線を感じた私は、祭壇の脇にあった襖に目をやりました。
そこで気が付いたのです。
襖が5センチほど開いていて、その隙間から誰かがじーっと私を見ていたのです。
(うわ!)
ゾゾっと気持ちが悪くなりました。いつから見られていたのか。全然気が付かなかった。しかも何か睨みつけるような感じでこっちを見ていました。
(精神疾患のある人でもいるのか)
私はそんな風に思い、目を逸らしたのですが、そこで突然ぶわっと全身に鳥肌が立ちました。
その人は、遺影のお爺さんとそっくりだったのです。
この話は怖かったですか?
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