翌朝
「あなた!起きて!」
妻の声で目が覚め、
「あなた、スーツ着たまま寝たの?せめて、着替えてから寝てよ…」
「夢か…あれは夢だったんだ。疲れてたから変な夢見たんだ」と思い込み、ホッとした。
その後、妻からの小言を聞き流し、仕事へ向かうため、玄関を開けた。
すると、玄関先にコンビニ袋が置いてあった。
私が昨夜、夜食で買ったお弁当。
それを見た瞬間ゾッとし、すぐにゴミ箱へ捨てた。
少々、パニックになりながらも出勤し、仕事を始めた頃には少し落ち着いていた。
夕方、定時で仕事を終え、いつも通りの時間に帰路についた。
マンションに到着し、階段を上がり、3階に到着した。
と、思ったが、3階では無く、4階のフロアだった。
「え?確かに3階まで上がったはず…」
急いで、階段に向かおうとした瞬間、
ガチャと鍵が開く音。
そして、どこかのドアが開いた音がして、私の身体は震えだした。
自分の意思とは関係なく、4階のフロアの奥の部屋の前まで移動していた。
おかえり…
今日は早かったのね…
部屋の中から微かに聞こえる声。
私は昨夜のことを思い出し、この後起こるであろうことを考えると、ここで逃げるしかない!と思い、どうにか身体を動かし、自分の部屋に辿り着いた。
ドアの鍵を急いで閉め、安心し、息を整えていると、
おかえり
という声が。
違和感を感じた。
妻の声じゃない…
さっき、聞いた声じゃ…
部屋の奥から頭部のない身体が私の目の前に現れた。
おかえり…





















すご