店長は
椅子が落ちた時も多分そいつの仕業だし
呼びベルが鳴った時もそいつが店内徘徊してたし
今も…客席の方にいるし…
と俺からは店長の背中で良く見えていないが
監視カメラのモニターを見ながら店長はそう言い終えた瞬間に
また呼びベルが鳴った
俺は血相を抱えて食べていたラーメンをそのままにして
自分のバックを持って車に走った
そして車に乗りこみ
店内を見てみると俺の方をジッと見つめる
ガリガリで甲冑(かっちゅう)を纏った男が立っている
俺は全身に鳥肌が立ち
急いで車を出して家に帰った
それから俺はあのラーメン屋のバイトには行ってない
もちろん客としても行ってない
店長からすごい数の着信と
メールで聞いても辞めないって言ったよな
と一言メールが送られてきていた
この話は結構前の話なのだが
久々に地元に帰ってきた際にふとラーメン屋の前を通ったら潰れていた為に思い出して書きました
そして通り際の一瞬、目を疑いましたが
やっぱりあいつはまだそこにいました
終わり
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