なぜ？未来の日付

それは嘘のようで本当にあった、携帯電話にまつわるお話です。

これは、今のようなスマートフォンが普及する前に使用していた携帯電話で起こりました。

元々霊感があった訳でもなく、この事が起こる前も、起こった後もこんな事が起きたのは、このたった一回のみのことでした。

当時、学生だった私はアルバイトを週5回くらい、最寄駅から2駅離れたところに通いながら働いていました。アルバイトは一回につき大体6時間程度働きます。17〜23時といった時間帯で、終電にも余裕間に合う時間のシフトを指定して通っていました。

その日もいつものように、17〜23時のシフトです。特にいつもと変わった様子はなかったのですが、唯一使用していた携帯電話の調子がいつにもなく悪かったのです。悪かったといっても、ボタン操作のスピードがいつもより遅いくらい、その時は通信速度が落ちたのだろうとしか思っていませんでした。しかし、今振り返るとそれもおかしかったのかもしれません。なぜなら、当時のパケ放題という、通信制限がかからないプランに入っていたので、通信速度が遅くなることなど、よっぽどのことがない限り起こらないからでした。
当時の私はよくあることだろうと気にもとめず、しっかりと6時間働いた後にいつものように帰路につきました。アルバイトに向かう際に調子の悪かった携帯電話も、まるで何事もなかったかのようにスラスラと動きます。やはり調子が悪かっただけなのだと思いました。

そして、終電少し前の電車に乗った私は、いつもと少し違う行動をとったのです。普段まったく撮影した写真を振り返らないのですが、その時はなぜかフォルダを見たくなったのです。気の向くままにフォルダを開けると…

異変に気付きます。
それは、撮った覚えのない真っ黒な写真があったのです。しかも、日付は数週間先のバイト帰りのいつもの時間です。急に寒気が襲ってきて、恐怖でフォルダを閉じることができませんでした。さすがに異変に感じた私は霊感のある友達に相談し、この出来事を話します。

すると、すぐにお祓いに行った方がいい。とのことだったので、その週の休日に急遽お祓いに行き、携帯を処分することにしました。

そして、あの時間がやってきたのです。お祓いにいった効果もあってか何も起こりませんでした。その後も普段と変わらない生活をしています。

もし、あの時お祓いに行っていなかったら、私はどうなっていたのか？考えるだけでぞっとします。

皆様も異変に気づいたときには、色んなことに細心の注意を払ってください。