奇々怪々 お知らせ

不思議体験

にゃんこさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

地下の丸穴
長編 2025/07/15 08:38 6,609view

それに、親切にしてくれる新しい家族や友人たちに迷惑や
心配をかけたくなかったのです。せっかく高校にも復学し、
過去の話をしなくなった私に対して安心感を感じてくれている周囲に対しての
申し訳なさ、またカウンセリングに通う苦痛を考え、
私は見て見ぬふりをする事にし普通に人生を送ってきました。
17年が経ち、私も今は都内で働くごく普通のサラリーマンです。

ではなぜ今さらこんな事を書き記そうと思ったかと言うと、
先月、私の自宅に封書の手紙が届きました。匿名で書かれた手紙の内容は

「突然で申し訳ありません。私はあなたをよく知っています。
あなたも私をよく知っているはずです。あなたを見つけるのに

とても長い時間と手間がかかりました。あなたは○○という名前ですが、
覚えていますか?また必ず手紙を送ります。この手紙の内容は誰にも
言わないでください。あなたの婚約者にも。よろしくお願いします」

という内容でした。○○○と呼ばれても、私にはもはや全くピンときませんが、
以前そんな名前だったような気もします。
手紙が送られてきた事に対しては不思議と恐怖も期待もなく、
どちらかというと人ごとのように感じました。そして、その手紙の
相手は先週二通目を送ってきました。

要約すると「あなたが知っている私の名前は○○です。
あなたは覚えていませんよね?どうやらここにはあなたと

私しか来ていないようです。」と書かれ
「今月25日の19時に○○駅前の○○にいるので、必ず来てください。
あなたに早急に伝えなければならない事があります。必ず一人で来てください」
と書かれていました。

私には○○の名前が誰なのか一切覚えていませんが会いに行くつもりです。
行かなければならない気がしています。
誰がそこに立っていたとしても思い出せないと思いますが、
あの夜のメンバーなら話せば誰なのか分かります。
できればBであってほしいです。

なにが起こるか分からないので、こういう形で書き残そうと思いました。
同じような文面を婚約者と唯一の身内になった妹には残しておこうと思います。
長々と読んで頂いてありがとうございました。

11/12
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。