二人は懐中電灯を照らしながら恐々と荒れ果てた建物の中を進んで行き、途中風呂場らしきところに入ると、奇妙な音が聞こえる。
不振に思った男が懐中電灯でバスタブの中を照らすと、排水口の辺りに一瞬長い髪の女の首が映る。
次のは、
とある有名な滝壺を背景にカップルがお互いの写真を撮っているところから始まった。
吊り橋の上でふざけあいながら二人携帯で適当にあちこち写真を撮っていると突然、彼女の方が叫びだす。
彼氏が驚いて駆け寄ると、青ざめた顔をしながら彼女が滝壺の方を指差す。
見ると、ドウドウと落ちる滝の横手にある小さな鳥居の傍らに鎧兜に身を包んだ落武者の姿があった。
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まあビデオはこんな内容で進んでいて案の定肝心の場面になると皆ワーワーキャーキャー悲鳴を上げていて結構盛り上がっていたんだけど、少し妙なことに気がついた。
というのはアケミなんだけど、皆が驚いてるところとは全然違うところで悲鳴を上げるんだ。
そう、まだ話の始まった辺りの場面とか、えっ、ここ?というところで、いきなりウワッとかキャッとか、、、
それには俺たちも違和感を感じだしていた。
そしていよいよ最後のエピソードが始まった。
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これはネットでも有名な、
とある廃トンネルに深夜、四人の若者が入って行くというものだった。
トンネルの入口に車を停めて、四人は各々片手に携帯、片手に懐中電灯を携えて歩きだした。
侵入禁止の柵を乗り越えて中に入る。
先頭に二人、その後ろに二人が続き進んでいく。
そこで突然アケミがキャッ!と叫んだ。
ユウジとユカが、またかという白けた感じで彼女を見る。
それから場面はどんどん展開していって、いよいよトンネルの天井に苦しげな男の顔が一瞬見えたとき、ユカが悲鳴を上げて身体を縮めていた。
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待ってましたねこじろうさん!応援してます‼️
応援ありがとうございます
─ねこじろう
途中で話し終わった感有り