それはまだ例のウイルスが猛威を震っていた頃のこと。
その影響で大学が当分の間休講ということになってしまったので暇を持て余した俺は同じ学部の友人を三人呼んで、マンションの部屋でDVD 上映会をやることにしたんだ。
といっても普通の映画とかではなく、ジャンルで言うと、いわゆる心霊投稿もの。
よくある一般の人が携帯とかで撮ったものに霊が映っていたというやつだ。
まあ恐らくは、ほとんどがヤラセだと思うけどね。
ただこの上映会にはもう一つ、
怖いもの好きな友人たちが集まる理由があった。
それは俺のマンションが事故物件だということ。
不動産の営業曰くは、
以前住んでいた若い女性が天井近くに設置されたロフトの上で練炭自殺をしたらしかったのだが、俺はそんなことなどお構い無しに大学まで徒歩3分で築年数も短く賃料は破格というこの物件に迷わず飛び付いたわけだ
超現実主義の俺にとっては事故物件とかは全くノープロブレムで絶好の居住対象だったのだ。
友人たちとしては何か不思議な心霊現象とか起こるのでは?と期待があったようだ。
※※※※※※※※※※
深夜ロフト付きワンルームの部屋の壁に設置された大型液晶テレビの前に俺たちは並び、酒、ジュースやポテチを片手にビデオを観ていた。
場を盛り上げるために部屋の電気は消していた。
フローリングの床にクッションを置いて左から、俺、アケミ、ユカ、ユウジという風に座っていた。
アケミとユカは友人どうしで、
ユカはちょっと太めの普通の女子大生、
アケミは何考えているのかよく分からない不思議ちゃんとかいうやつ。
俺はどちらかというと読書とかが好きなインドア派で、対してユウジはバイクとかが好きなアウトドア派だ。
DVD の内容は予想はしていたんだが、やはりありきたりのヤラセっぽい代物だった。
※※※※※※※※※※
まず最初のやつは、
地元に帰った男が久しぶりに会った旧友と一緒に深夜、地元では噂のある曰く付きの廃墟を探索するものだった。
























待ってましたねこじろうさん!応援してます‼️
応援ありがとうございます
─ねこじろう
途中で話し終わった感有り