物の怪バスターズ

「「ドン！！！！！！」」

まだいる。
ティッシュに大量の塩をくるんだ塩爆弾、各種武器。
そして相手にぶっかける塩をポケットにいれて、それぞれ臨戦態勢を取った。
正直ちびるくらいには怖かった。

でも酒とイレギュラーな条件下で、俺たちのアドレナリンはマックスだった。

一応フロントに電話するが、時間帯も遅いため繋がらない。

相変わらずドンドン聞こえる。

アドレナリンドバドバで判断力も鈍っていた俺たちは、
あほなことに外に出てみることにした。

恐らく敵は1匹。
物の怪っていったって、所詮中には入ってこれないレベルの雑魚。
おそるるに足らん！！と俺たちはいっせいに外に出た。

街灯に照らされたコテージの脇を見ると、何かがいる。
猿のように見えるが、あまりにもでかい。
生で見たことないけどゴリラくらいある。

イメージでいうとモンハンのラージャン的な。

目だけが赤く見えて、こっちを向いているのが分かる。

俺たちは一目散に逃げると思いきや、先頭のおバカにつられて、
そいつに対して一目散に駆け出した。

うおらあああああああああああああああああああああとか言いながら、
塩爆弾投げたり塩かけたり、消火器とフライパンぶん投げて飛び蹴りした。

「ゴアッ」みたいな声出して山の中にそいつは逃げて行った。

そこから本当に何事も無く過ごしている。
さすがに今年は場所を変えようと思うが…

俺の夢かと思ったけど、居合わせた6人全員はっきりと覚えていた。