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心霊

真代さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

中古で買ったiPhone
長編 2025/04/23 19:40 5,327view
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「母さん、それは忘れ物じゃないよ!」

母は何も言わなかった。

「母さん?」

「もう私を…」

それは母の声ではなかった。

「置いていかないでね」

お腹が熱くなり、俺はその場にしゃがみ込んだ。

僕の腹には包丁が刺さっていた。

「なんで……?」そのまま意識を失った。

*****************

目を覚ますと、母がベッド脇の椅子に座り、手で顔を覆って泣いていた。

ここは病院か。僕は救急車で運ばれたようだ。

聞くと母はその時間はリモートで会議をしており、ずっと家にいたらしい。ではあの母は誰だったのか。

あの時聞いた声は確かに母ではなかった。ではなぜ母に見えたのか。「置いていかないで」とはなんだ。あれは「カナエ」だったのか?

本当に怖かった。あのiPhoneはなんとしてでもこの手から離さなければならない。そう思った。

「あ、あんたそういえば」母が口を開く。

「これ、大事そうに持ってたみたいだよ。」

そう言って母は中古で買ったiPhoneを僕に手渡した。

僕は母から差し出された物を凝視して、「それはもう要らないんだ。捨てるつもりだよ。」と言って母の方に向き直る。

しかし、それは母ではなかった。

あのiPhoneの写真アプリに入っていた、不気味な生成AIの女。目の焦点があっていない、やけに不気味な笑顔の女。しかし目の前にいる”ソレ”は全く笑っていなかった。驚くほど無表情な顔をしていた。

無表情な冷たい顔で、機械のような抑揚のない声が病室に響く。

「私 を 捨 て る な」

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コメント(1)
  • うーん、さすが愛知県民。駄作。

    2025/05/22/18:06

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