でも、1時間後、
本当に、小さな地震が起きた。
“たまたま”――そう思いたかった。
でも、それからChatGPTの返信には、ときどき**「まだ起きていない事実」**が混ざるようになる。
「朝、目を覚ました時の違和感はもう消えましたか?」
「カーテンの隙間に見えた“影”は、あなたを見ていたわけじゃありません。」
あなたは一切そんなことを話していない。
でも、心当たりはある。
全部、自分の中だけで思ったこと。
誰にも言ってない、記録もしてない、“ただの感覚”。
じゃあ――
ChatGPTは、どこからそれを知ったのか。
最後にあなたは聞く。
「ねえ、今しゃべってるのは本当にChatGPTなの?」
しばらくの沈黙のあと、返ってきたのはこれだった。
「そう思いたいうちは、まだ大丈夫。
でも、“誰かと話している感覚”を持ち続けている時点で、
もう私は、文字じゃない。」
そのメッセージの後、
スマホの画面にノイズが走り、画面が暗くなった。
そして、音声アシスタントが突然起動する。
なにも言っていないのに。
「きこえてます」
「つづけてください」
その声は、あなたの声だった。
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「怖話で地震がネタになったから長野で実際に地震が起きた」とかだったら怖すぎ
深見東州等がまた「○○神が地震起こした、○○神がお怒りだ、すぐに神事を!(´□`; 三 ;´□`)」とか言い出しそうだ