指だ。2本の指が出ており見覚えのあるものがついていた。
いつもお兄さんが人差し指と中指につけていた黒と金の指輪だった。
女が出ていく瞬間、背中側からハッキリと聞こえてしまった。
「逃げろ。俺と同じにならないで。」
いつも仲良く話してくれた、あのお兄さんの声に間違いなかった。
女はそのまま立ち去った。
体が動くようになり恐怖が遅れて襲いかかる。
友人は這う這うの体で逃げ出したそう。
友人はタバコもやめた。県外への引越しはお兄さんの件で無駄だと思ったのか、お祓いに行くことが何度かあった。自分も付き添ったが、必死になっている様子があった。
数週間後、友人は「参ったなぁ…お祓いとか色々試したけどダメみたいだ。居なくなったらそうなったと思って欲しい。変な体験は色々したけど、これはもう逃げれる気がしないや…」と
これも跡が残ったままなんだとネックウォーマーを下げた。
首に掴まれたような跡が残っている。
お祓いを断られた神社仏閣もあったらしい
友人はもう、あの場所には訪れていない。
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あるいはこの女性はサキュバスか何かなのでしょうか?