床下に潜むモノ
投稿者:りょりょ (2)
その雑木林の反対側が火葬場だったのです。
海岸に近い火葬場で、地域では大きな有名な火葬場だったのですが、
まさかその雑木林の裏にある現場だとは思いもしませんでした。
火葬場の近くに住むとか、お寺の隣に住んでいて
窓を開けるとお墓が見えるとか、怖い話では“あるある”の状況じゃ
ないですか。
こんなことを言うと、近くに住んでいる方に失礼かもしれませんが、
めっちゃ何か出そうじゃないですか。
だから、ちょっと現場に行くのが嫌だなーと思っていたんです。
現場に着くと、駐車場に車が停まっていて、
「あ、他の業者さんも、もう来てたのか」
と思い、住宅の中をのぞいたんです。
すると、中には現場管理者のSさんと、
神主さんらしき恰好をした人がいました。
現場管理者「あ、田中さん、もういらしたんですね。」
私「少し早く着きすぎましたかね。すみません。」
現場管理者「いや、全然大丈夫なんですけど、申し訳ないんですが、
もう少しお待ちいただけますか?」
私「いえいえ、大丈夫ですよ。」
そんな会話をして、私は外で現場の外観を見ながら待っていました。
外観は、それほど古い感じもなく、何度かリフォームを繰り返した跡が
見られました。
玄関にはスロープや手すりなどが備えられていて、
足の悪い方が住んでいたのかな?なんて考えていました。
お祓いが終わり、神主さん?宮司さん?が帰られ、
現場管理者のSさんと中に入り、確認して打ち合わせをしました。
玄関を入ると、さほど古くはないのですが、
少し古めかしいというか、かび臭いような湿った感じがしました。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。