クローゼットに棲む女
投稿者:黄泉川 零 (3)
長編
2025/01/21
18:37
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ぎなこがすぐそばにいる。
ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。ぎなこがすぐそばにいる。
検索キーワード、検索結果、サイト名、サイト内文章、すべてが「ぎなこがすぐそばにいる」という文字で埋め尽くされた画面があった。
私はすぐにブラウザを閉じた。当然、サイトを開くことはしなかった。
そうして眠らぬまま朝を迎え、この出来事を忘れるため、文章にまとめることにした。脳からすべてを追い出すように、もう二度と思い出さなくてもいいように、恐怖を言葉に落とし込めた。
現在に至るまで、今のところ私の身に変わったことはない。三回目を読まなかったから助かっているとも考えられるし、そもそもただの噂話に過ぎないと否定することもできる。それでも、言い知れぬ不安が消えることはない。
Tとは未だに連絡が取れないままだ。
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