不思議に思っていると、
「バタン」という音がした。
「ただいまー」という元気な妹の声がして私は叫びながら家を飛び出し、祖父母のいる家に無我夢中で駆け込んだ。
祖父母は驚きながらも家に招き入れ落ち着くように何度も言った。
少しずつ落ち着き始めた私は今起きた出来事を説明した。
その話を聞いた祖父母は少し驚いた表情をしていた。驚いた表情に気づいた私は、
「何?どうしたの?」と訪ねた。
すると祖父は
「ここの仮設ができる前、ここがどんな場所だったか覚えてるか?」と聞いてきたので、
「あー、確か空き地だったよね。」と言うと、
「そう、しばらくここは空き地だったんだ。今回は緊急事態だから仮設が建てられたがな。」
祖父は続けて、
「実はな、以前この土地に住んでいた男性がいたんだが、ある日、海で自殺してな…それからというもの、この土地の周辺で男性の霊が現れるようになって…おそらく、お前が見たのはその霊だと思う。」
私は
「だから、ここはずっと空き地だったのか。自分が生前住んでいた場所に今もいるのか。」
と思うとなんともいえない気持ちになった。
私は落ち着いたので自宅に戻ることにした。
しばらくして、仮設住宅を出て新居に住むことになり、それからは怪現象は起きていない。
数年の月日が経ち、あの日の出来事を忘れかけていたある日。仮設住宅が撤去された土地の脇を、車で通り過ぎて何気なくバックミラーを見たらずぶ濡れの男性がこちらを見ていてあの時の恐怖が蘇った。

























1回目の「バタン」で妹もう出掛けてたんかな?
「おかえり」って言ったから近くにいた人じゃないもの招き入れちゃったんかな?
てゆかずぶ濡れの男性はわかるけど妹の形してたのなんやったんや…(ノдヽ)