毎日来る叔母さんが泊まった日に起きた恐ろしい出来事
投稿者:ぷーさん (30)
おばあちゃんの親戚には年齢がさほど変わらない従兄弟がいました。
いつもおばあちゃんのことを気にかけては家に遊びに来るのです。
でも、毎日必ず来るところがちょっと異常だなと思うところで、「ね、毎日叔母さんが来るけど、怖くない?」と聞いてしまいました。
「そんなことないさ。おばあちゃんのことが大好きなだけなんだよ」と言います。
「そうかな?好きってだけでこんなに毎日来るのかな?」と、子供ながらに不審に思ったものです。
そんなある日、叔母さんがいつものように家にやって来て、「今日は泊まりたいわ」と言い出します。
「叔父さんが待ってるんだから、家に帰った方がいいよ」とおばあちゃんは断りました。
でも、「あんな人といるぐらいなら、ここにずっといたいわ」と機嫌が悪くなります。
「とにかく、今日は泊まるから」と仏間に行き、勝手に布団を敷いてしまったのです。
「頑固なところがあるからね。あの子。仕方がないよ。泊まらせてあげよう」とおばあちゃんはため息をつきつつも、受け入れたのです。
その夜。
「キヤアアア」と、深夜に仏間から叫び声が聞こえてきました。
家族中がその声で飛び上がってしまいました。
みんな部屋の電気をつけて、ドアから飛び出し、仏間へと走って行きます。
「どうしたの!?おばさん?」
仏間のドアを開けて、みんなが入ります。
おばさんは「あわわわわ!!!あそこ、仏壇から人が出て来たのよ」
と怖がる顔を見せます。
「まさか!おばさん、そういった嘘を言っては駄目だよ」
「そうだよ。おかしいよ。仏壇から人が出てくるわけないでしょ」
「でも、その横に白い着物を着た男の人が立って、私を見下ろしてたのよ。怒った顔をして」
「怒ってた?」
「ええ」
その日は、電気をつけたままで寝てもらいました。
おばあちゃんはおばさんのために一緒に寝てあげます。
朝まで手を繋いで寝たとのこと。
後日、おばあちゃんは「きっとね、毎日来ておばあちゃんを困らせるから、ご先祖様が出てきて、叔母さんを追い払おうとしてくれたのかもしれないね」と言います。
確かに、あの日いらい、叔母さんは家に寄り付かなくなりました。
ばばぁの従兄弟かな?
おばあちゃんも嫌だったのかよ。
じゃあ孫が「おかしい」って言った時に、なんで建前みたいないい格好したわけ?
帰りなさいと言っても駄々をこねて無許可で仏間で寝られちゃ困るやろ。おばあちゃんが困ってなくてもご先祖さまは良い気はせんだろうし、夫を蔑ろにして入り浸るのも感心せんやろうからね。
なんじゃこりゃ?